Notionにすべてを求めないことにした

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Notionというサービスが人気である。Notionとは「all-in-one workspace」を標榜しており、データベース作成、wiki作成、ToDoリスト作成などが簡単にできる多機能なWebサービスだ。

■ 個人的Webサービス変遷

めちゃくちゃ勝手な想像なのだが、多くの人が以下のサービスを経てNotionに辿り着いたと思う。

  • Evernote/One Note→Notion
  • Workflowy→Dynalist→Notion

僕はOne Noteも使っていたのだが、主に二番目のアウトライナー系からNotionに辿り着いた人間である。僕と同じツール遍歴を持つ人なら分かってくれると思うが、Workflowyで「アウトライナー良い!」となり、Dynalistで「フォルダ分け最高!」となり、Notionで「何でもできる!すごい!」と感動した経験がある。

しかも、この2年の間にNotionの無課金で作れるブロック数の上限が撤廃されて、ただでブロック作り放題になったのだ。不要になった記述をチマチマ削りながら運用していた頃と比べると、天国のような状態になったわけである。
(「課金しろよ」と言われれば、それまでだが……)

ただ、使っているうちに何でもできるNotionで「何でもやった方が良い」わけではなさそうなことが分かってきた。

■ 個人的に感じたオールインワンの限界

Notionはオールインワンなワークスペースを標榜したサービスで、言ってしまえば「十徳ナイフ」のようなものだと思う。多機能なので、荷物を減らせるし、どの機能もしっかり使える。

十徳ナイフ
Kurt K.によるPixabayからの画像)

ただ、個々の機能を見ると独立した個々の道具には性能的に敵わない。ことわざに「餅は餅屋」というものがあるが、専門性が高いものはオールインワンなものに比べて機能や使い勝手の面で優れているものである。持ち運びやすさ(オールインワンであること)と個々の性能はトレードオフの関係というわけだ。

Notionは素晴らしいツールではあったが、僕は完全に使いこなすことができていなかった。僕だけでなく、多くの人が「Notionすごい!何でもできる」という状態になり、タスク管理やメモ、日報、議事録などすべてをNotionに集約して運用しようとしているはずだ。しかし、実際にすべてをNotionに集約しようとすると、各機能に存在する多少の”物足りなさ”が気になり始める。

また、Notionはデータベースの性格が強いので頻繁に整理をして情報を管理しなければ、使いこなすのは難しいと感じた。僕は面倒くさがりかつ、妙なところで凝り性なため、完璧さを求めすぎて他の人のやっている方法をむやみに検索して疲れたり、レイアウトばかりに凝って実際の整理を怠ることがあった。

上記の理由から、僕としてはNotionにすべてを集約することに個人的に限界を感じ、いくつかの機能では別のサービスを使うことにした。

■ Notionからの移行先

・タスク管理

当初、Notionでタスク管理をやろうとしていたがすぐに諦めた。チェックリストで管理する方法も、リストで管理する方法もしっくりこなかったのだ。また、これはタスク管理だけではないのだがモバイルアプリの起動が遅すぎて、やることを記入するときにストレスを感じることが多かった。

Notionから移行した当初はClickupというタスク管理サービスを使っていたのだが、個人で使うには多機能すぎる上にモバイルアプリが全然使えないものだったので、いまではTickTickというサービスを使っている。画面や操作がシンプルなのだが、それでいて多機能にも使えるので個人で使うサービスとしてはバッチリ。

・メモ作成

これもNotionのアプリが重かったことから、ササっとメモ書きをすることが難しいと感じたため、別サービスを使うことにした。また、Notionは書いた情報を適切に整理して管理する必要があるので、適当なメモ書きを雑然と放り込みたい場合にはやや不向きである気もしている。几帳面な方には苦労はないのかもしれないが、僕個人としては結構難しかった。

これもGoogleのKeepというメモアプリから始まり、最近はObsidianというサービスに落ち着いている。Obsidianにはモバイルアプリがないのだが、作成したファイルはローカルにmdファイルとして保存されるのでDropboxとモバイル用のマークダウンエディタアプリを使ってメモを取るようにしている。まだ使い心地を試しているところなので、もしかするとObsidian以外を使い始めるかもしれない。

他に気になっているのは「Transno」というサービス。アウトライナーとマインドマップを組み合わせたもので、これもなかなか使い勝手が良さそう。

まとめ

結局何が言いたいかというと、何でもできるNotionで何でもやる必要はないのではないかということだ。ネットを検索すると、色んな人が様々な活用法を紹介しており、「俺、全然使いこなせてないじゃん…」という気持ちになることがある。

また、Notionの各機能にちょっとした「痒い所への手の届かなさ」を感じてしまい、どのように使えばいいのか分からなくなるときがある。そんなときは思い切って、その機能を専門として独立している他サービスを使っちゃっていいと思う。どうしても個人の性格や、やりたいことによって向き不向きがあるので、ひとつのサービスに固執せず自分に向いているものを使った方が楽だし早い。

なんだかNotionをディスる記事になってしまったのだが、僕個人としてはNotionも使い続ける予定だ。Obsidianで書いたメモをまとめて貼り付けたり、TickTickのタスクの内容は期間を指定してテキストとして出力できるので、それを貼り付けたりしておこうかと思っている。最終的に情報がNotionに集まるイメージで、気楽に運用していく想定。これが正しい使い方なのか分からないし、正しい使い方というものが存在するのかも分からない。いずれにせよ、道具に使われることなく、うまく使っていきたいものである。

Notionにすべてを求めないことにした」への2件のフィードバック

  1. 「僕は面倒くさがりかつ、妙なところで凝り性なため、完璧さを求めすぎて他の人のやっている方法をむやみに検索して疲れたり、レイアウトばかりに凝って実際の整理を怠ることがあった。」という点すごくよく分かります。非常に参考になる記事をありがとうございます。

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